日本で初めて不動産特化型クラウドファンディングサービスを開始したロードスターキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:岩野達志、以下「当社」といいます。)は、日本大学教授/マサチューセッツ工科大学不動産研究センター研究員の清水千弘氏の協力のもと、人工知能(以下、「AI」といいます。)によるオフィス価値査定プログラムを開発し、この度オフィス価値査定サービス『AI-Checker』(エーアイチェッカー)をリリースいたしましたのでお知らせいたします。
開発着手の経緯
IT技術の高度化に伴い、Fintech業界ではAIを利用した意思決定が当たり前になってきており、不動産業界においても、今後、不動産投資の意思決定に際して、AIを利用した意思決定が必要不可欠なものになると予測しています。
また、J-REITの登場により不動産市場のプレーヤーが多くなったとはいえ、J-REITの扱いが少ないBクラス・Cクラスといわれる中小規模のオフィス分野は市場の厚みが相対的に薄く、未だに裁定取引(アービトラージ)が発生しやすい状況で、一部のオフィス取引においては適正価格から大きく乖離した案件も数多く存在しています。
こうした背景のもと、日本で初めて不動産特化型クラウドファンディングサービスを開始した当社は、当社の持つ高度な不動産テックの技術力を活かし、Bクラス・Cクラスを含めたオフィス分野の適正な売買市場の創生に貢献すべく、オフィス価値査定プログラムの開発に着手いたしました。
『AI-Checker』でできること
このオフィス価値査定サービスのご利用対象者としては、当面、投資用不動産(収益不動産)の不動産仲介会社様等を想定しております。
仲介業務ご担当者がお持ちの案件情報を『AI-Checker』に入力していただくと、当社開発のオフィス価値査定プログラムが当該案件を自動査定し、フィードバックいたします。
当社はオフィスに投資する際の指標として、この査定結果を判断基準の一つとしており、『AI-Checker』をご利用いただくことで、スピーディな意思決定とコミュニケーションが可能になります。
『AI-Checker』とつくる未来
多くのAIがそうであるように、現時点での『AI-Checker』はまだ生まれたばかりで発展途上にあります。しかし今後データを蓄積し学習を重ねていくにつれ、そして判断に用いる査定項目が増加していくにつれ、『AI-Checker』は成長を続け、精度が向上していきます。精度が向上していけば、一般投資家の方も参加される「OwnersBook」の案件査定にも『AI-Checker』を採用する等次の展開も考えています。
そして、『AI-Checker』をご利用いただき、広く一般の方々もオフィスの適正価値を高い精度のもとで簡単に知ることができるようになれば、日本の不動産投資マーケットは活性化し、健全に発展していくでしょう。
当社は、これまでも不動産市場を活性化させるべく、不動産・不動産金融分野の最前線でキャリアを積み上げてきた経験豊富なメンバーが厳選した案件を「OwnersBook」というプラットフォームを通して個人投資家等へ開放してまいりました。今後は『AI-Checker』を通してさらに日本の不動産投資マーケットの健全な発展に貢献していきます。
不動産投資に関わる全ての人にAIの英知を。
当社は、今後も投資家の皆様とともに不動産業界の発展に尽力してまいります。
清水千弘氏について
清水氏は東京大学大学院博士課程(新領域創成科学研究科)を修了し、一般財団法人日本不動産研究所やシンガポール国立大学不動産研究センター等で多くの不動産分野に係る研究・実績を残されています。資産市場、特に不動産市場における行動分析や不動産価格形成メカニズムの解明等が専門分野で、近年は不動産に関わるAIシステムの研究・作成に様々な形で携わっておられます。