平素より、株主・投資家の皆様のご支援を賜り、誠にありがとうございます。

 

私たちロードスターグループは2012年に設立し、「不動産とテクノロジーの融合が未来のマーケットを切り開く」というミッションのもと、不動産投資領域でコーポレートファンディング事業並びにアセットマネジメント事業を、IT領域でクラウドファンディング事業を手掛けております。不動産・IT、この二つの領域の相乗効果により、2023年12月期にはグループ全体で11期連続での増収増益を達成いたしました。

 

■不動産投資市場と当社の取り組みに関して

1990年代後半に不動産の証券化が進んで以来、日本の不動産投資市場は世界の金融市場の影響を大きく受けるようになりました。また日本の不動産は海外投資家からの需要も高く、特に東京は世界有数の都市として高いブランド力を誇っています。

2023年の日本の不動産市場は、主要各国の利上げ継続による金融市場の不透明感からリスク回避姿勢が強まった一年でしたが、当社は物件取得チャンスと判断し、積極的に都心好立地の物件を購入いたしました。取得した不動産は当社グループの将来の成長基盤でもあり、バリューアップ施策を通して大切な資産の価値をしっかりと高めてまいる所存です。

 

■中期経営計画に関して

当社グループが2022年度に設定した3ヵ年の中期経営計画(FY2022-FY2024)では、コーポレートファンディング事業を経営基盤とし、アセットマネジメント事業とクラウドファンディング事業の規模拡大による企業価値向上を目指しております。

2022年度及び2023年度は、中期経営計画で掲げた4つの事業戦略 ―「自己保有資産残高の積み上げ」、「アセットマネジメント事業におけるAUM拡大」、「OwnersBook案件の多様化及び積み上げ」、「ESGへの取り組み強化」 ―に基づいて企業活動を行い、過去最高益を出すことができました。

2024年度は中期経営計画最終年度となります。目標値は高く、また不動産マーケットでは優良不動産の取得競争が激しい状態が継続しておりますが、引き続き4つの事業戦略に全社を挙げて取り組んでまいります。

 

■人的資本に関して

当社グループは少数精鋭で事業を展開しており、役職員一人一人がプロフェッショナルとして行動し、専門性・コミュニケーション力・誠実さ・チャレンジ精神・突破力など、それぞれの強みや能力を最大限発揮し活躍できる環境を整えております。

不動産・金融・IT分野のプロフェッショナルが、その力を存分に発揮して得られる学び、ふとした瞬間に感じる違和感、そこから生まれる新たなビジネスチャンスを、マネジメント層は尊重します。そしてその蓄積がグループ全体として昇華し、当社グループの価値をさらに高めていくと確信しております。

代表である私は、IT技術の進歩がもたらす社会構造の変化を俯瞰的に捉え、当社グループの強みであるスピード感と専門性を活かせるよう旗振り役となり、一層の成長を目指します。

 

■最後に

当社グループは2021年にサステナビリティ推進委員会(旧:SDGs推進委員会)を設置いたしました。株主・投資家の皆さまからの信頼にお応えするために、市況を読み実績を積み上げていくことと共に、サステナブルな社会の実現への貢献も目指し、社会課題解決に取り組んでおります。

今後も持続的な成長を実現するべく、高い志と積極的な挑戦意識を持ちつつ、日々変化するビジネス環境を冷静に見据えて取り組んでまいります。

今後ともロードスターグループへのご理解と一層のご支援賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。